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眼精疲労(がんせいひろう)は「疲れ目」のことをいい、
目がかすむ、ショボショボするなど、大人から子供まで、
現代人の多くは眼精疲労に悩まされています。 |
■はじめに・・・ |
現代人はOA機器操作やTVゲームなどで目を酷使しがちです。目は、精神的ストレスや過労、睡眠不足など体調不良が疲れとしてあらわれやすい器官でもあります。生活習慣の見直しで眼精疲労を予防・改善しましょう。 |
■ご家族の方に |
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現代社会は目を酷使する環境が非常に増えています。パソコン、テレビ、音楽のプロモーションビデオ、さらに眼鏡やコンタクトレンズが合わないために、目の疲れが起こることもあります。
特に子供の目の疲れには気をつけ、意識して目を休めさせましょう。
また、最近、増えているのはドライアイ(乾き目)です。疲れ目と同じような症状がでますので、間違わないように注意が必要です。 |
眼精疲労について、あなたはどれだけご存知ですか?
ご家族で一緒になってチャレンジしてみてください。(解答はページの最下部をご覧下さい)
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目のレンズの焦点を調節している筋肉を毛様体筋といいます。毛様体筋がリラックスしているときは遠くのものに焦点が合います。そのため長時間、近くのものを見ていると毛様体筋を疲労させ、かすみ目など、さまざまな症状が起こります。これが疲れ目、眼精疲労の原因です。
また、照度ムラや遠視、乱視、老視、合っていないメガネなどの要因、さらに目の病気でも起こります。目の疲れは目の神経から身体の神経を通じて、頭や首、肩にまで影響を及ぼし、こりや痛みにつながります。 |
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■主な原因 |
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近くの1点を見続けたり、書類、ディスプレイ(画面)…などと近い距離で目線を動かす作業を続けることは毛様体筋に負担をかけます。
また、体調不良時やストレスで自律神経の働きが悪くなると、毛様体筋がうまく働かないことがあります。 |
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■主な眼精疲労の症状 |
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眼精疲労は、目のほかさまざまな部位に症状があらわれることがあります。 |
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◆目にあらわれる症状 |
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◆他の部位にあらわれる症状 |
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かすみ、しょぼしょぼする、痛む、うるむ、重い、圧迫感、まぶしい、充血、熱感、かゆみ、視野の異常、視力低下感、まぶたのけいれんなど |
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頭痛、鼻の付け根・まゆ周辺の痛み、肩こり、首筋のはり、腰痛、指先のしびれ、吐き気、胃腸の機能低下、イライラ、全身倦怠、不眠など |
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●日常生活の注意
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■目の休養・リラックスを |
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目をしばらく閉じるのが有効です。目を使うときは時々遠くを見て毛様体筋をリラックスさせます。 |
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■温める・冷やすの効果 |
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目を閉じて眼の周囲を温めることによって眼の調節力が改善されます。これは涙の分泌、副交感神経刺激により調節力に関係する毛様体筋が働きやすくなるためです。さらに血液循環改善効果も関与します。温熱シート、あるいは蒸しタオルを利用しましょう。
一方、冷やすことにより爽快感が得られます。温めることとうまく組み合わせて用いるとよいでしょう。 |
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■マッサージはやさしく |
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まぶたの上から眼球を強くマッサージすると角膜が傷つく恐れがあります。マッサージは眼球に当たらない、骨に沿った位置を、ごく優しく行ってください。 |
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[顔面のマッサージポイント] |
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晴明(せいめい) |
場所: |
左右の目の目頭から少し鼻よりのくぼみ。 |
魚腰(ぎょよう) |
場所: |
眉の中央の少し下にある。 |
方法: |
晴明と魚腰のツボは母指の腹でツボをあて、ゆっくりと押しながら小さな丸を描くように10回くらい行う。 |
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太陽(たいよう) |
場所: |
こめかみから目じりに、少しくぼんでいるところ。 |
四白(しはく) |
場所: |
瞳の中心の真下、小鼻の横にある。 |
方法: |
太陽と四白のツボは中指の腹でツボをあて、ゆっくり押しながら小さな丸を描くように10回くらい行う。 |
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■コンピュータの長時間使用には要注意 |
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OA機器操作やTVゲームなどを長時間続けていると、眼精疲労や目の乾き、頭痛、肩こり、腰痛などのVDT※症候群をひきおこします。悪化すると食欲不振や抑うつ状態、生理不順などの全身症状もあらわれるため、長時間のコンピュータ使用は控え、十分な休憩を入れながら使うようにしましょう。
また、ディスプレイ(画面)と、目の間隔は40cmから70cmは取るようにしましょう。
※VDT=Visual Display Terminal |
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■全身の休養もお忘れなく |
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睡眠不足や過労、ストレスが目の疲れとしてあらわれることもあります。十分な休養と睡眠をこころがけましょう。
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■明るさにも注意を |
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明るいところと暗いところの差(照度のムラ)を少なくし、作業中は直接明かりの光が目に入らないようにしましょう。机の面やガラス面でランプの光の反射が直接目に入らないように工夫しましょう。
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●食生活の注意
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■目にやさしい栄養を補給 |
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豚肉やニンニク、ニラなどに多いビタミンB1(チアミン)は、エネルギーを多量に使用する神経系に効果があります。肉、魚、卵などに多いビタミンB12は神経機能維持に必要なビタミンです。 |
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こんなときは、すぐに病院で検査を! |
ひどい痛みや視力・視野の異常、充血、目やになどがあるときは白内障や緑内障など目の病気の可能性もありますので、病院で検査を受けましょう。また、脳の障害や糖尿病、高血圧、更年期障害でも目の疲れを感じることがあります。
目や全身を休め、市販の点眼薬を2週間(充血除去薬を含むものは3−4日)ほど使用しても改善されなければ、眼科や内科を必ず受診してください。 |
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知って得する豆知識 |
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目薬(点眼薬)の使い方 |
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[点眼薬は1回1滴] |
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過度・過量の点眼は副作用を増すだけです。
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[まばたきはしない] |
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薬液が目のふちの涙点から鼻やのどに流れてしまいます。
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[薬剤の併用をしない] |
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副作用の危険があります。
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[コンククトレンズは外す] |
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成分の結晶がレンズに吸着することがあります。
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[就寝前の点眼は問題なし] |
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以前は、就寝前の点眼は防腐剤による副作用が出やすいとされていましたが、現在の点眼薬は、防腐剤量が少ないため心配ありません。 |
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パイロットの証言で注目!ブルーベリー |
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ブルーベリーの目への効果が知られたのは第2次大戦中のある英国空軍パイロットの証言がきっかけとされています。「薄暗い明け方でも対象が見える」と言った彼はブルーベリージャムが大好物。この話に学者が着目し、やがてブルーベリーのアントシアニン色素が目の働きをよくすることが分かりました。
網膜で光を感知する紫色の色素体、ロドプシンは疲労や加齢によって減りますが、アントシアニン色素はその再合成を促す働きがあるのです。
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■セルフメディケーション
クイズ 解答 |
Q1:YES Q2:YES Q3:YES Q4:NO Q5:NO Q6:NO Q7:YES Q8:NO Q9:YES Q10:NO |
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