ひかり健康情報
 
便秘

長い時間、腸内にたまった便は水分を失い、しだいに硬くなります。
その結果、排便に困難を伴うようになった状態が便秘です。

はじめに・・・
便秘はお腹が張って不快になるだけではありません。長く続くと、腸の働きが悪くなり、がんやポリープなどさまざまな大腸の病気を引き起こすことがあります。食生活や運動などのライフスタイルを見直し、予防・改善をはかることが大切です。

便秘

便秘

ご家族の方に
  便秘には食物繊維が効果的なことは広く知られてきました。しかし、意外なことに、食物繊維ばかりとるのも逆効果です。動物や魚に含まれる油脂やタンパク質も、便通のために大切な存在なのです。多くの食品をバランスよくとる快食 = 快便の献立を考えてみてください。



  便秘について、あなたはどれだけご存知ですか?
  ご家族で一緒になってチャレンジしてみてください。
(解答はページの最下部をご覧下さい)
Q1 理想の便は濃すぎないカーキ色で、形はやや小ぶりのバナナの形状をしたものが2〜3つくらいでるのがいい。 YES  NO
  
Q2 便秘は個人差があるが、一般には7日以上排便がなく、腹痛や腹がふくれて、不快感があるようなときをいう。 YES  NO
  
Q3 便意を感じてすぐに排便しないと、便秘体質になってしまう場合がある。 YES  NO
  
Q4 便秘解消に一番効果的なのは食物繊維で、成人の場合は1日約20〜25gを目安に摂取する。 YES  NO
  
Q5 排泄の際に必要なのは腹筋である。 YES  NO
  
Q6 便秘は、男性よりも女性の方がなりやすい。 YES  NO
  
Q7 腹痛や血便を伴う便秘は医療機関で検査した方がよい。 YES  NO
  
Q8 排便のリズムが乱れるのは、不規則な食事とは関係ない。 YES  NO
  
Q9 環境の変化などによる急性便秘は、大半は自然によくなる。 YES  NO
  
Q10 妊娠中は便秘になりがちである。 YES  NO
  

 便秘って、どんな病気?
個人差もありますが、一般に3日以上排便がなく、腹痛やおなかがふくれるような感じがする膨満感などの不快な症状がある場合を便秘といいます。


 便秘の種類
便秘は、腸の働きの異常によって起こる“機能性便秘"と、大腸がんなどの病気によって便の通り道が狭くなることによって起こる“症候性便秘"の2つに分けられます。機能性便秘には、けいれん性、弛緩性、直腸性があります。
※便秘と下痢を繰り返すケースは、主に過敏性腸症候群に多く、機能性便秘に含まれます。


 便秘の原因と症状
機能性便秘
  けいれん性便秘
 
 
[原因]ストレスからくる副交感神経の過緊張が原因で直腸がけいれん・収縮し、便が移動しにくくなったため。
    [症状]ポロポロした兎の糞のような便となり、腹痛を伴う。
 
  弛緩性(しかんせい)便秘
  [原因]腸の運動が低下することで腸内容物の通過が遅れる。
    [症状]排便に必要な腹筋が弱い高齢者や女性、特に妊娠中は便秘になりやすい。
 
  直腸性便秘
    [原因]時間に追われて排便をゆっくりする時間がとれないために、便意を我慢する習性がついたこと、あるいは下剤や浣腸の乱用で便意がもよおされなくなるため。

症候性便秘
  症候性便秘
 
 
[原因]大腸がん、ポリープ、炎症による機械的な閉塞によるものと、糖尿病などの内分泌疾患や脳血管障害などの神経障害による麻痺性の閉塞がある。
    [症状]便に血液がつく、便が極端に細くなるなどの症状がでたらすぐに医師に相談すること。



 セルフメディケーションのポイント
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●日常生活の注意
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  便が出ないまま苦しい思いを続けていると、精神的に不快であるばかりでなく、大腸にさまざまな
  負担をもたらします。食生活と運動を中心にライフスタイルを見直しましょう。
食物繊維をしっかりとる 便秘
  便秘解消に一番効果的なのが食物繊維です。成人の場合、一日約20〜25gを目安に摂取するようにしましょう。野菜、海藻、キノコ、イモ、こんにゃく、豆類などを積極的に。
          

便秘の分類と原因 便秘  
便秘 ●けいれん性便秘
便秘
●弛緩性便秘
  便秘 便秘
 
兎糞状の固い便
副交感神経の過緊張による直腸けいれん性収縮が原因
固い便
大腸の運動と緊張の低下による便の輸送の遅延、大腸内の水分の吸収のしすぎが原因
 
便秘
 
便秘
  ●直腸性便秘
便秘
●症候性便秘
  便秘 便秘
 
太くて固い便
便意がおきても、排便を我慢することが繰り返されることが原因
鉛筆状の細い便
大腸がん、腸閉塞などによる大腸の狭窄、閉塞が原因

けいれん性便秘には規則的な生活習慣を 便秘
排便のリズムが乱れがちな人は、食事の時間が不規則な人が多いようです。できるだけ決まった時間に食事をとるようにしましょう。
就寝・起床時間も規則的にした方がよいでしょう。また、ストレスを取り除くことが大切です。スポーツや趣味など自分にあったストレス解消法を見つけましょう。
   
腹筋を鍛える
排便の際に必要なのは腹筋です。腹筋を鍛えるのには、ハードな運動でなくても大丈夫。一日に何回か腹式呼吸をするのが効果的です。さらに、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を歩く、オフィスでは1時間に1回席を立ってストレッチや屈伸運動をするなど、日常生活の中でこまめに体を動かすようにしましょう。
    便秘
直腸性便秘はトイレを我慢しない
便意を感じたらすぐにトイレヘ!そのまま放っておくと、便秘体質になってしまう場合もあります。そのために朝の時間の余裕が必要です。10分早く起きるようにしましょう。
   
旅行時など、一過性の便秘には規則正しい生活を
旅行や転居、転勤、入院など生活パターンが変化したとき、試合や試験、肉親の死などで精神的に緊張が高まったときに見られる一過性の便秘は、一般的に水分や繊維が多く含まれる食べ物を意識してとる、食事時間を規則正しくする、市販の下剤を服用するなどのセルフケアで改善します。
こんなときは、すぐに病院で検査を!
環境の変化などが原因の急性便秘であれば、大半は自然によくなります。一方、慢性的に続く便秘には大腸がんなどの重大な病気が隠されている可能性もあります。とくに腹痛や血便を伴う場合は医療機関で腸の検査を受けてください。
知って得する豆知識
便秘薬の成分
  便秘薬は刺激性成分と膨潤性(ぼうじゅんせい)成分に分けることができます。
 
刺激性成分
  腸粘膜を刺激し、腸の運動を促進させます。
(小腸:ヒマシ油、大腸:アロエ、センナ、センノシド、ピコスルファートナトリウム、直腸:ビサコジル)
膨潤性(ぼうじゅんせい)成分
  腸内容物を増大させて、腸管を刺激します。
 (オバタ、カルボキシメチル、セルロース、ナトリウム、プランタゴ)
   
   
便秘薬の種類と使い方
  下剤には薬理作用が強く、約2〜6時間後に排便を促す「峻下(しゅんげ)薬」と、おだやかに作用し、8〜12時間後に効果が現れる「緩下(かんげ)薬」(センナ、ビサコジルなど)があります。
一般用医薬品は主に「緩下薬」が用いられています。薬剤の適応用量は個人差がありますので、少量から増量していき適量を決めます。
セルフメディケーション クイズ 解答

   Q1:YES Q2:NO Q3:YES Q4:YES Q5:YES Q6:YES Q7:YES Q8:NO Q9:YES Q10:YES


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